2009年7月20日月曜日

人を動かす質問力

94号



久々の書評です。

弁護士が書いた、タイトル通り「質問」に関する本。


余談ですが、テレビでスポーツ(に限りませんが、特にスポーツが多い気がします)のインタビューなんかを見ていると、本当に「質問力」の無いヤツがインタビューをしているのを見るとものすごくイライラします。

「結局お前は何が訊きたいんだ??」という質問を平気でするアナウンサーとか。

ムカつきます。

余談終わり。



本題ですが、本書では質問の本質や、質問の仕方次第でいかに人を動かせるか、ということが書かれています。

「はじめに」の一番最初からイキナリ質問で始まっているのですが、そのページで既に著者の術中にまんまとはまってしまいます。

個人的には「誤導質問」に関する記述が参考になりました。

誤導質問とは、質問の前提に誤った前提をすべりこませることで、自分の意図する答えに導こうとする、一種の誘導尋問です。

もちろん裁判では禁止されていますが、日常生活ではうまく使うことで相手を動かすことができます。

実は自分も知らん間にこういう質問を受け、誘導されているのかもしれません。

気をつけなければ。。。


あと、「人を育てる質問力」という章に、山本五十六の言葉が引用されており、心に残ったのでここにも引用。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。


営業マンや、意中の異性を口説きたい人(笑)など、色々な人にオススメの一冊。

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)
谷原 誠
角川書店(角川グループパブリッシング)
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「官僚たちの夏」にハマりました。

久々に毎週見たいと思ったドラマです。
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