SEMアドバイザーのSEO対策ブログさんにSEOの最終目的は何か?というエントリーがありました。
以前私が書いたSEOは手段であり、目的ではないというエントリーの内容と同趣旨だと勝手に思います。
SEOではなく、そのサイトの存在する意味についてまで言及することもあります。
と書かれていますが、これは非常に大事なことです。
私も以前、Yahoo!ビジネスエクスプレスの審査の案件をいただいたことがありますが、本当にそれをYahoo!カテゴリに登録する意義があるのかを尋ねたところ、結局登録はしないことになったようです(推測の形で書いているのは、それ以来その件に関しての話が無くなったからです)。
もっともそのサイトの特性上、審査に出してもかなりの確率で落ちそうなサイトだったってのもあるのですが・・・。
売上を上げたいだけなら、特に何も言わず案件を引き受ければ良いだけなのですが、クライアントと長期にわたって良好な関係を築いていく上では、あえてこういうことを正直言うことも必要だと思います。
SEMアドバイザーのSEO対策ブログさんが書いていらっしゃるように、確かにクライアントに対しては、専門用語を使うのはなるべく避け、分かりやすい言葉で説明をするのは非常に大事なことですが、一方で最近はSEOやSEMに関するノウハウもだいぶ出回ってきて、ある程度知識があるクライアントもいるため、あまりにも言葉を平易にしすぎると逆にバカにされてるように聞こえてしまう可能性もあるのでは、なんて思いながらバランスを取るようにしています。
以前紹介したアイデアのちからという本に「知の呪縛」ということに言及した部分がありました。
知の呪縛とは、一旦何かを知ってしまうと、それを知らない状態がどんなものか想像できなくなるということで、情報発信者がこの知の呪縛に陥っていると、うまく情報が受信者に伝わらなくなってしまうということです。
この知の呪縛に陥らないようにクライアントと接することを心がけています。
これはSEOやSEMに限らず、どんな分野の人にも当てはまるでしょう。
皆さんもお気をつけください。