2008年10月9日木曜日

SEOというビジネスモデルの崩壊

31号



前回のエントリーで思いがけず著者の湯川様からコメントをいただいてしまいました。


ビックリ。


WEBってこういうことがあるから面白いですね。





さて、前回「SEOというビジネスモデルが予想以上に早く崩壊する」という趣旨のことを書いたが、これについてもう少し詳しく書いてみる。



そもそも現状のSEOというビジネスモデルはどう成り立っているか。


細かい技術的なことはナシにすると実にシンプルで、

「指定した検索エンジンにおいて指定したキーワードで検索した時に、検索結果ページでクライアントのWEBサイトを上位表示させ、報酬を得る」

というものである。


企業によって報酬形態は変わり、固定費で取るところもあれば完全成果報酬型のところもある。


このモデルが成り立つのは、現状では検索結果ページの表示が誰に対しても同じだからである。


ということは、このモデルが崩壊する=検索結果ページの表示が誰に対しても同じではなくなるということを意味する。



実は検索結果ぺージの表示がだれに対しても同じだと前述したが、厳密に言うと現状でもそうではない。


例えばYahoo!やGoogleのアカウントにログインしている状態としていない状態では検索結果が変わってくる。


つまり検索エンジンはそのアカウントユーザーが求めていると思われる情報を表示するようにしているのだ。


自分はこのような現象がよりピンポイントに、より精緻になっていくと思っている。


すでにターゲティング技術は高度化を日に日に進めており、ユーザーの行動を分析してピンポイントで広告を配信する「行動ターゲティング」や、IPアドレスやGPSを使ってユーザーが存在する位置にマッチした広告を配信する「エリアターゲティング」などは近年特に注目されてきている。


このような技術が検索というドメインにも更に重要な役割を果たしていくのではないだろうか。


ユーザーによって全く異なる検索結果を表示するようになれば、ユーザーにとってはより自分の求めているであろう情報が表示される可能性が高くなり、検索エンジンにとってもその精度が高ければ信頼につながり、ユーザーの獲得にも繋がるだろう。
(ただし、検索エンジンの評価となる「公平性」は当然失われる。しかしそもそもそんなものは価値にならなくなるのだろう。)


こうなってくると、「貴社のサイトを検索結果で上位に表示させます!」っていう文句はもはや何の意味もない。


これがSEOというビジネスモデルの崩壊である。




いつこのような状況になるかは分からないが、そう遠くはないだろう。


我が社も先を見越して手を打たねば!!





以上、ちょっと真面目なお話でした。








夏学期の成績が明日から出るそうです。


単位来てますように。


卒業できますように・・・。







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