その①
実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択
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リチャード・セイラー キャス・サンスティーン
日経BP社
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経済学で定義される「エコノ」(常に経済学的に完璧な選択をする人)ではなく、「ヒューマン」(常に完璧な選択をするわけではなく、誤りを犯す)に焦点を当て、その人々をうまくナッジ(他人に注意を喚起させたり、気づかせたり、控えめに警告したりすること)するような選択アーキテクト(制度設計)をどう構築するか、ということが実例をふまえながら書かれています。
若干学術書よりなので、ちょっと内容的には硬いかも。
みんながエスカレーターばっかり使うから階段を鍵盤にして音が出るようにしたら利用者が急増
ってのがありましたが、これもうまい「ナッジ」ですね。
アーキテクトの勝ち、って感じ。
その②
人は勘定より感情で決める ~直感のワナを味方に変える行動経済学7つのフレームワーク
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柏木 吉基
技術評論社
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実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択に比べ、比較的読みやすい。
いわゆる「ヒューマン」が陥れられがちな数字や表現の落とし穴について分かりやすく書かれています。
おそらく誰しもが一度は「あー、あるある」って行っちゃうような実例が多数載っていると思います。
自分が商品やサービスを提供する際にこういった要素をふまえておくと有利になることを念頭に置きながら読むと良いかも。